
ギターは何から始めればいいか迷ったら、まずは順番を知ることが大切です。そこで今回は、大人の初心者が最初にやるべきことを5ステップで解説します。
弾きたい曲の決め方、アコギとエレキの選び方、揃えるものと費用の目安、最初の1か月の練習メニュー、独学と教室のどちらを選ぶかの判断基準まで解説しています。
【結論】ギターは何から始める?「弾きたい曲を決める」ことから始める!
ギターを何から始めるか迷ったら、最初にやるのはギター選びではなく「弾きたい曲を1曲決める」ことです。曲が決まると、アコギかエレキか、何を揃えるか、どう練習するかが自然に決まります。
大人の初心者が最初の1曲を弾けるようになるまでの流れは、次の5ステップです。
- 目的と弾きたい曲を決める
- アコギかエレキかを選ぶ
- 最低限の道具を揃える(予算の目安は本体込みで3〜5万円)
- 最初の1か月は「構え方・チューニング・コード3つ」に絞って練習する
- 独学で続けるか、教室で習うかを決める
あなたのギター環境について確認する
| あなたの状況 | 最初にやること |
|---|---|
| まだギターを持っていない | 弾きたい曲を決め、楽器店で試奏してから買う |
| ギターは買ったが何もしていない | チューニングと構え方を覚え、コード3つ(C・G・Am など)から練習する |
| 独学を始めたが進まない | 練習メニューを見直すか、体験レッスンで弾き方をチェックしてもらう |
| 最初から習いたい | 楽器を買う前に体験レッスンへ行き、講師に楽器選びも相談する |
大人は「時間が限られている」「自己流のクセがつきやすい」という事情があるため、最初の順番を間違えないことが、挫折しないための一番の近道です。
STEP1:目的と弾きたい曲を決める
最初の1曲は「好きで、テンポがゆっくりで、コードが少ない曲」を選ぶと続きます。目的によって必要なギターも練習内容も変わるため、ここを曖昧にしたまま楽器を買うと遠回りになりがちです。
目的別の方向性
| やりたいこと | 向いているギター | 最初の目標 |
|---|---|---|
| 歌いながら弾きたい(弾き語り) | アコースティックギター | コードを押さえて1曲通して伴奏する |
| ロックやポップスのバンド曲を弾きたい | エレキギター | パワーコードと簡単なリフを弾く |
| 一人で静かにメロディを楽しみたい | クラシックギター/アコギ | 簡単なソロ曲やメロディ弾き |
| 結婚式など特定の1曲を弾きたい | 曲に合わせて選ぶ | 期日までにその1曲を仕上げる |
曲選びのコツ
- 使われるコードが3〜4個程度の曲から始める
- 原曲キーが難しい場合は、カポタスト(カポ)で押さえやすいキーに変える
- 楽譜は五線譜ではなく、押さえる場所が数字で書かれた「TAB譜」やコード譜を使う
楽譜が読めなくてもギターは始められます。TAB譜はどの弦のどこを押さえるかが直接書かれているため、音楽経験がない大人でも読み方をすぐ覚えられます。
STEP2:アコギかエレキかを選ぶ
弾きたい曲で使われているギターを選ぶのが正解です。「初心者だからアコギ」と決める必要はなく、ロックが好きならエレキから始めて問題ありません。
アコギとエレキの比較
| 比較項目 | アコースティックギター | エレキギター |
|---|---|---|
| 音の出し方 | 本体だけで鳴る | アンプにつないで鳴らす |
| 弦の押さえやすさ | 弦が太めで、最初は指が痛くなりやすい | 弦が細めで比較的押さえやすい |
| 音量・騒音 | 音量はほぼ調整できない | ヘッドホンで練習でき、夜でも弾きやすい |
| 必要な周辺機器 | ほとんど不要 | アンプ・シールドが必要 |
| 向いている曲 | 弾き語り、フォーク、J-POPのバラード | ロック、バンド曲、ギターソロ |
| 本体の大きさ・重さ | ボディが大きい | ボディは薄いがやや重い |
大人ならではの選び方の視点
- マンションなどで音が気になる:ヘッドホン練習ができるエレキが有利。アコギなら消音性の高い「サイレントギター」という選択肢もある
- 手が小さい・体が小柄:ボディの小さいアコギ(フォークタイプやミニギター)や、ネックの細いエレキを試奏で確認する
- 迷ったら:楽器店で両方を抱えて、構えたときに違和感が少ないほうを選ぶ
STEP3:最初に揃えるものと費用の目安
最初に必要なのは、ギター本体・チューナー・ピックの3点です。エレキの場合はアンプとシールド(接続ケーブル)が加わり、一式で5万円前後がひとつの目安になります。
必要なものと価格の目安
| アイテム | 必要度 | 価格の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ギター本体 | 必須 | 3〜5万円 | 1万円以下はチューニングが狂いやすく、挫折の原因になりやすい |
| チューナー | 必須 | 2,000〜5,000円 | ヘッドに挟むクリップ式が使いやすい。スマホアプリでも代用可 |
| ピック | 必須 | 1枚100〜300円 | 形や厚さの違うものを数枚試す |
| アンプ(エレキのみ) | 必須 | 1.5〜3万円 | 自宅練習なら10W程度の小型で十分 |
| シールド(エレキのみ) | 必須 | 3,000円前後 | 3m前後が扱いやすい |
| ギタースタンド | あると便利 | 2,000円前後〜 | すぐ手に取れる場所に置くと練習量が増える |
| カポタスト | あると便利 | 1,000円前後〜 | 曲のキーを変えて押さえやすくする |
| 教則本 | あると便利 | 1,500円前後〜 | 動画やDVD付きのものが独学向き |
価格の出典:ギター初心者の値段の目安(Pricey)、ギターの初期費用の解説(ファイナンシャルフィールド)。価格は時期や店舗で変わるため、購入時に確認してください。
買い方のコツ
- 初めてなら楽器店で試奏する:重さ・ネックの太さ・構えやすさは写真ではわからない。スタッフに「弾きたい曲」を伝えると候補を絞ってもらえる
- 入門セットも選択肢:本体と小物がまとまっていて買い忘れがない。ただし本体の品質は必ず確認する
- 教室に通う予定なら先に体験レッスンへ:講師に楽器選びを相談でき、楽器を無料でもらえる教室もある(EYS音楽教室の楽器プレゼントなど。条件は公式サイトで確認)
STEP4:最初の1か月の練習メニュー
最初の1か月は「構え方・チューニング・コード3つ」に絞り、1日15〜30分を毎日続けることを目標にします。仕事や家事で忙しい大人でも、長時間まとめて練習するより、短時間を毎日続けるほうが指が慣れやすくなります。
週ごとの練習メニューの例
| 時期 | 練習内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 1週目 | 構え方、ピックの持ち方、チューニング、開放弦を1本ずつ鳴らす | 毎回自分でチューニングできる |
| 2週目 | Em・Am・C などの押さえやすいコードを1つずつ鳴らす | 6本(または5本)の弦がきれいに鳴る |
| 3週目 | 2つのコードを4拍ずつ交互に弾く(ゆっくりでよい) | 止まらずにコードを切り替えられる |
| 4週目 | 弾きたい曲のサビなど一部分を、コード3〜4個で通して弾く | 曲の一部をリズムに合わせて弾ける |
1回15分の練習の組み立て方
- チューニング(2分)
- 前回のコードの復習(5分)
- 新しいコードやコードチェンジの練習(5分)
- 弾きたい曲を弾いてみる(3分)
練習の注意点
- 指先が痛いのは最初の数週間に多い。痛みが強い日は無理せず休み、短時間でも毎日触ることを優先する
- 押さえにくいFコードなどの「バレーコード」は後回しでよい。まずは押さえやすいローコードで曲を弾く楽しさを優先する
- スマホで自分の演奏を録音・録画すると、構え方のクセや音の鳴り方に気づきやすい
STEP5:独学で続けるか、教室で習うかを決める
自分で練習時間を確保でき、動画を見て真似するのが得意なら独学で始められます。一方で「何から練習すればいいかわからない」「自己流で合っているか不安」という人は、早めに教室で基礎を見てもらうほうが遠回りになりません。
独学と教室の比較
| 比較項目 | 独学 | ギター教室 |
|---|---|---|
| 費用 | 教則本・動画で低コスト | 月謝がかかる |
| ペース | 完全に自由 | 予約制なら自分の都合に合わせやすい |
| 正しいフォーム | 自己流のクセがつきやすい | 講師がその場で直してくれる |
| 練習の順番 | 自分で考える必要がある | 目標の曲に合わせて組んでもらえる |
| 続けやすさ | 一人だと止まりやすい | レッスン日が練習の区切りになる |
独学が向いている人・教室が向いている人
- 独学が向いている人:毎日決まった時間に練習できる/動画で見て真似るのが得意/費用をできるだけ抑えたい
- 教室が向いている人:一度独学で挫折した/仕事が忙しく練習の効率を上げたい/弾き語りやバンドなど明確な目標がある/人に教わるほうが続く
迷う場合は、両方を組み合わせる方法もあります。普段は独学で練習し、月1〜2回だけレッスンで弾き方をチェックしてもらう形なら、費用を抑えながら自己流のクセも防げます。
まずは体験レッスンで判断する
多くのギター教室は体験レッスンを用意しています。体験レッスンは入会を決める場ではなく、「教室で習う価値が自分にあるか」を確かめる場として使うのがおすすめです。
体験レッスンで確認したいこと:
- 講師の説明がわかりやすく、相談しやすいか
- 弾きたい曲やジャンルに対応してもらえるか
- 予約の取りやすさ、振替のルール
- 入会金・月謝・その他費用の総額
- 楽器のレンタルや購入相談ができるか
大人の初心者が体験しやすいギター教室の例
| 教室 | 大人の初心者向けの特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| シアーミュージック | 全国展開、マンツーマン、Webからいつでもレッスン予約 | 地方在住・不規則な勤務の人 |
| オトノミチシルベ | 大人の音楽教室。入会金0円、月1回からの自由予約制、現役ミュージシャン講師 | 忙しい社会人、まずは気軽に始めたい人 |
| EYS音楽教室 | 入会で楽器プレゼント、複数楽器の受講も可能、レッスン後の振り返りメール | ギターをまだ持っていない人 |
| 椿音楽教室 | 関東・関西に多数のレンタルスタジオ、マンツーマン、クラシックに強い | クラシックギターを習いたい人、落ち着いた雰囲気を好む人 |
| BEEミュージックスクール | 新宿・渋谷・池袋・赤羽、講師指名制度、曜日と時間を自由に決められる | 都内で仕事帰りに通いたい人 |
※各教室の特徴は公式情報・広告主提供情報をもとにしています。キャンペーンや料金は変わるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。
弾きたい曲が決まったら、気になる教室の体験レッスンで「自分に合うか」を確かめてみましょう。料金や通いやすさで比べたい方は、こちらの記事で詳しく比較しています。
大人のギター 教室 おすすめを参考にして下さい。

大人の初心者がつまずきやすい4つのポイントと対策
大人がギターで挫折する原因は、才能よりも「練習時間」「環境」「練習の順番」に関するものがほとんどです。あらかじめ対策を知っておくと、最初の数か月を乗り越えやすくなります。
| つまずきポイント | よくある状況 | 対策 |
|---|---|---|
| 練習時間が取れない | 平日は疲れてギターを出さない | スタンドに立てて置き、1日5分でも触る習慣をつける |
| 音が出せない環境 | 集合住宅で夜に弾けない | エレキ+ヘッドホン、サイレントギター、レンタルスタジオを使う |
| 指が痛い・コードが鳴らない | 指先が痛くて練習が止まる | 弦高の低い調整や細めの弦に替える。楽器店に相談する |
| 何を練習すればいいかわからない | 教則本の最初で止まる | 弾きたい曲から逆算して、必要なコードだけを練習する |
「大人から始めても弾けるようになるか」と不安な方も多いですが、ギターは何歳からでも始められる楽器です。多くの音楽教室では大人の生徒も幅広く受け入れており、趣味として楽しむ社会人やシニアの方も少なくありません。
まとめ:最初の一歩は「1曲決めて、3つのコードから」
ギターを何から始めるか迷ったら、弾きたい曲を1曲決め、その曲に合うギターを選び、コード3つから練習を始めましょう。独学で進めるのが不安なら、楽器を買う前でも体験レッスンで講師に相談できます。
- 弾きたい曲を1曲決める
- 曲に合わせてアコギかエレキを選ぶ
- 本体・チューナー・ピック(エレキはアンプも)を揃える
- 1日15〜30分、構え方とコード3つから練習する
- 独学か教室かを決める。迷ったら体験レッスンで確かめる
ギターは何から始めるでよくある質問
Q. 楽譜が読めなくてもギターは始められますか?
始められます。ギターは押さえる位置が数字で書かれたTAB譜やコード譜で練習できるため、五線譜が読めなくても問題ありません。
Q. 大人になってからでも弾けるようになりますか?
なれます。年齢よりも、短時間でも毎日続けられるかどうかが上達に影響します。
Q. 最初はアコギとエレキ、どちらが簡単ですか?
弦の押さえやすさだけで比べると、弦が細いエレキのほうが指への負担は少なめです。ただし弾きたい曲に合うギターを選ぶほうが、練習は続きやすくなります。
Q. 最初のギターはいくらくらいのものを買えばいいですか?
本体3〜5万円が目安です。極端に安いものはチューニングが安定しにくく、上達の妨げになることがあります。
Q. 1日どれくらい練習すればいいですか?
最初は1日15〜30分が目安です。まとめて長時間弾くより、毎日触るほうが指が慣れやすくなります。
Q. 指が痛いのはいつまで続きますか?
個人差はありますが、練習を続けると指先の皮が硬くなり、徐々に痛みは軽くなります。強い痛みがある日は休みましょう。
Q. ギターを持っていなくても教室に通えますか?
多くの教室では体験レッスン時に楽器を借りられます。手ぶらで参加できるか、事前に各教室の公式サイトで確認してください。
Q. 独学で挫折したあとに教室に通っても大丈夫ですか?
問題ありません。自己流のクセや苦手なポイントを講師に見てもらうことで、止まっていた練習を再開しやすくなります。
【参考URL】