
「楽器を始めたいけれど、何を選べばいいか分からない」「今からでは遅いのでは」と迷っていませんか。
大人の楽器選びは、人気ランキングよりも自分の生活に合うかどうかで決めたほうが続きます。そこで今回は、住まい・時間・予算・好きな音楽の4条件から、あなたに合う楽器と始め方を絞り込みます。
【結論】大人から始める楽器は「住まい・時間・予算・好きな音楽」の4条件で決める
迷ったら、最初に「家で音を出せるか」を確認し、次に「弾きたい曲に合う楽器か」で選ぶのが近道です。大人が楽器をやめる理由の多くは、才能より練習環境と時間の問題だからです。
| あなたの状況 | 第一候補 | 次点 | 理由 |
|---|---|---|---|
| マンションで夜しか練習できない | 電子ピアノ・キーボード | エレキギター | ヘッドホンで音を消して練習できる |
| 好きな曲を歌いながら弾きたい | アコースティックギター | ウクレレ | 少ないコードで弾き語りに届く |
| とにかく手軽に、安く始めたい | ウクレレ | カホン | 楽器が小さく、指への負担も軽い |
| 体を動かしてストレスを発散したい | ドラム | カホン | 全身でリズムを刻む楽しさがある |
| ジャズや大人っぽい曲を吹きたい | サックス | フルート | 管楽器の中では音を出しやすい |
| クラシックを本格的に弾きたい | ピアノ | バイオリン | 音楽の基礎も同時に身につく |
| 将来バンドを組みたい | エレキギター | ドラム・ベース | 合奏の機会が多い |
大人に人気の楽器はピアノとギターです。島村楽器伊丹昆陽店が20代以上の在籍生で集計したランキングでも、1位ピアノ、2位アコースティックギター、3位ドラム、4位ウクレレ、5位エレキギターの順でした(2026年2月時点)。
大人から始めやすい8楽器の比較表
| 楽器 | 音量(自宅練習) | 最初の1曲までの近さ | 楽器代の目安 | 独学のしやすさ | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 電子ピアノ・キーボード | ヘッドホンで消音可 | 近い | キーボード7,000〜20,000円、電子ピアノ3万円前後〜 | ○ | 両手を別々に動かす段階 |
| アコースティックギター | 大きい | 普通 | 10,000〜25,000円 | ○ | 指先の痛み、Fコード |
| エレキギター | アンプ次第で小さくできる | 普通 | 1万円前後〜(アンプ別) | ○ | 機材選び |
| ウクレレ | 中くらい | 近い | 4,000〜15,000円 | ◎ | 物足りなさを感じる時期 |
| ドラム | 大きい(電子ドラムで軽減) | 近い | 8万〜15万円 | △ | 自宅に置く場所と音 |
| サックス | 大きい | 普通 | 10万〜30万円 | △ | 最初の音出しと口の形 |
| バイオリン | 中〜大 | 遠い | 5万〜10万円 | × | 正しい音程を取るまで |
| カホン | 中〜大 | 近い | 8,000〜15,000円 | ○ | 集合住宅での振動 |
※「最初の1曲までの近さ」「独学のしやすさ」は、音の出しやすさと押さえる場所の分かりやすさから当サイトが判断した目安です。楽器代はプライシーとファイナンシャルフィールドの記載に基づきます。
楽器を選ぶときの4つの基準
1. 住まい:家で音を出せるか
集合住宅なら、ヘッドホンで練習できる電子ピアノ・キーボード・エレキギターが続けやすい選択です。アコースティックギターやサックスは昼間だけ、あるいはスタジオや教室での練習が前提になります。
2. 時間:週にどれだけ触れるか
大人は練習時間の長さより「毎週決まった時間を空けられるか」で続くかどうかが分かれます。シフト勤務や出張がある人は、毎回日時を選べる予約制の教室で習える楽器を選びましょう。
3. 予算:楽器代とレッスン代の合計で考える
楽器そのものは数千円から買えますが、習う場合は入会金と月謝が大半を占めます。高価な楽器ほど、レンタルや入会特典の楽器プレゼントがある教室を使うと最初の出費を抑えられます。
4. 好きな音楽:弾きたい曲から逆算する
「この曲を弾きたい」という目標がある人ほど続きます。弾き語りならギター、ジャズならサックス、クラシックならピアノやバイオリンというように、聴いてきた音楽に合う楽器を選ぶのがいちばんの近道です。
楽器別の特徴と挫折しやすいポイント
電子ピアノ・キーボード:夜も練習でき、音楽の基礎が身につく
- 向いている人:集合住宅に住んでいる、自分のペースでコツコツ進めたい、クラシックもポップスも弾きたい人。
- 挫折ポイント:右手と左手を別々に動かす段階で止まりやすい。片手ずつ弾ける曲から始めると越えやすくなります。
- 始め方:まずは61鍵以上のキーボードで十分です。本格的に続けるなら、鍵盤の重さがピアノに近い電子ピアノを検討しましょう。
アコースティックギター:弾き語りの定番
- 向いている人:好きな曲を歌いながら弾きたい、人前で1曲披露したい人。
- 挫折ポイント:最初の数週間は弦を押さえる指先が痛み、Fコードで止まる人が多い楽器です。弾きやすく調整されたギターを選ぶと負担が減ります。
- 始め方:1万円を下回る楽器はチューニングが狂いやすいため避けたほうが無難です。教室選びは大人 ギター 教室 おすすめを参考にしてください。

エレキギター:バンドや好きなロックを弾きたい人に
- 向いている人:ロック・ポップス・アニソンを弾きたい、いずれバンドに参加したい人。
- 挫折ポイント:アンプやエフェクターなど機材の選択肢が多く、買う前に迷いがちです。最初はギターと小型アンプ(またはヘッドホンアンプ)のセットで足ります。
- 始め方:アンプにヘッドホンをつなげば夜も練習できます。
エレキギター 教室 大人が参考になるかも知れません。

ウクレレ:いちばん気軽に始められる弦楽器
- 向いている人:安く小さく始めたい、指が痛いのは避けたい、やわらかい音が好きな人。
- 挫折ポイント:簡単に弾けるようになる分、数か月で物足りなさを感じる人もいます。その時がギターへ移るきっかけにもなります。
- 始め方:4,000〜5,000円以上のモデルを選ぶと、音程が安定しやすくなります。
ドラム:全身でリズムを刻むストレス発散型
- 向いている人:体を動かすのが好き、楽譜が苦手、バンドで合わせたい人。
- 挫折ポイント:生ドラムは自宅に置けないことがほとんどです。電子ドラムでも打撃音や振動は出るため、集合住宅では防振対策が必要になります。
- 始め方:最初は教室やスタジオで叩き、自宅ではスティックと練習パッドで基礎を練習する形が現実的です。
サックス:大人の生徒が多い管楽器
- 向いている人:ジャズやポップスのメロディを吹きたい、大人っぽい楽器に憧れがある人。
- 挫折ポイント:音量が大きく、自宅で吹ける環境が限られます。練習場所の確保が最大の課題です。
- 始め方:楽器が高価なので、レンタルや楽器プレゼントのある教室から始めると負担を抑えられます。島村楽器くずは店のサックス講師は、完全な初心者でも1〜2か月(3〜6回のレッスン)で簡単な曲を吹けるようになると説明しています。
バイオリン:表現力が魅力、そのぶん独学は難しい
- 向いている人:クラシックや映画音楽が好き、時間をかけて本格的に取り組みたい人。
- 挫折ポイント:フレットがないため、正しい音程を取れるまで時間がかかります。独学より、最初から講師に構え方を見てもらうほうが近道です。
- 始め方:体験レッスンで楽器を借り、構えたときの感覚を確かめてから購入を考えましょう。
カホン:座って叩くだけの箱型打楽器
- 向いている人:ドラムに興味があるが場所がない、ギターやウクレレの仲間と合わせたい人。
- 挫折ポイント:音量は中〜大で、床への振動も出ます。集合住宅では防振対策と時間帯への配慮が欠かせません。
- 始め方:低音と高音の2種類を叩き分けられれば、弾き語りの伴奏に参加できます。
独学と教室、どちらで始めるか
ウクレレ・キーボード・ギターは独学でも始めやすく、サックス・バイオリン・ドラムは最初だけでも習うほうが遠回りしません。迷う場合は、体験レッスンで構え方だけ教わり、その後独学に切り替える方法もあります。
| 比較項目 | 独学 | 教室 |
|---|---|---|
| 費用 | 楽器代と教本・アプリ代が中心 | 入会金と月謝がかかる |
| ペース | 自由。忙しい時期は止まりやすい | 予約や固定日が練習のきっかけになる |
| 上達の確実さ | 癖がついても気づきにくい | 構え方や音の出し方をその場で直してもらえる |
| 練習場所 | 自宅に限られる | 教室で音を出せる |
| 向いている楽器 | ウクレレ、キーボード、ギター | サックス、バイオリン、ドラム |
| 向いている人 | 自分で計画を立てられる、費用を抑えたい | 一人だと続かない、目標の曲がある |
1年目にかかる費用の考え方
独学なら楽器代だけで始められますが、教室に通う場合は1年目の総額のうち月謝が大半を占めます。
例えば島村楽器の大人向け予約制レッスン「ミュージックサロン」の場合、イオンモール松本店の掲載では入会金13,200円、月4回までのAコースが月14,300円です。
この料金で12か月通うと、入会金と合わせて約18.5万円になります(店舗・コース・キャンペーンにより異なります)。
費用を抑える方法は3つあります。
- 入会金のキャンペーンを使う:入会金半額や無料の時期がある教室は少なくありません。
- 楽器を買わずに始める:EYS音楽教室は無料体験レッスン申込者に楽器の無料プレゼントまたは入会金半額の特典を用意しています。島村楽器などには楽器レンタルもあります。
- 通う回数で調整する:月1回から通える教室を選び、自宅練習で補う方法もあります。
楽器を習える大人向け音楽教室
楽器が決まったら、その楽器を扱っていて、自分の予定に合う通い方ができる教室を選びます。下の表は提携先のうち、公式情報や運営元の資料で開講楽器を確認できた教室です。
| 教室 | ピアノ | ギター | ウクレレ | ドラム | サックス | バイオリン | 通い方 | 体験レッスン |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EYS音楽教室 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 自由予約(オールフリー)/固定 | 無料 |
| 椿音楽教室
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 担当講師制のマンツーマン | 60分無料(スタジオ代1,000〜2,000円台は別途) |
| シアーミュージュック
|
○ | ○ | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | WEB予約のマンツーマン | 要確認 |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | 自由予約・月1回〜 | 要確認 | |
| 島村楽器 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 固定制(スクール)/予約制(サロン) | 有料(店舗により異なる) |
※島村楽器は店舗により開講コースが異なります。表の○は伊丹昆陽店の掲載内容に基づきます。
EYS音楽教室:楽器を持っていない人の最初の一歩に
- 特徴:公式サイトでは全70種類のレッスンコースを案内しています。予約を毎回自由に取るオールフリー制と、日時を決める固定制を選べます。
- メリット:無料体験レッスンの申込者に、楽器の無料プレゼントまたは入会金半額の特典があります。レッスン内容に満足できない場合に無料で補講を受けられる「ENJOY保証」もあります。
- デメリット:スタジオは都市部中心です。プレゼント対象外または休止中の楽器もあるため、希望の楽器が対象か事前に確認が必要です。
- 向いている人:サックスやバイオリンなど高価な楽器を、購入せずに始めたい人。
椿音楽教室:通える場所の多さとクラシックの強さ
- 特徴:関東・関西の500か所以上の音楽スタジオで、担当講師制のマンツーマンレッスンを受けられます。講師は音楽の専門教育を受けた人で構成されています。
- メリット:60分の無料体験で講師との相性を確かめられます。職場の近くや自宅の近くなど、通う場所を選べます。
- デメリット:体験時もスタジオ代が別途かかります。担当制のため、入会後の講師変更は原則できません(特別な希望があれば相談可)。
- 向いている人:ピアノやバイオリンなどクラシック系を基礎から習いたい人、落ち着いた雰囲気が好きな人。
シアーミュージック:全国で通えるマンツーマン
- 特徴:北海道から九州まで全国に校舎があり、ボーカル・ピアノ・ギターなど多くのコースをマンツーマンで受けられます。
- メリット:スマホやパソコンからいつでもレッスンを予約できます。
- デメリット:料金・体験条件は公開前に公式サイトで確認してください。【要確認】
- 向いている人:地方在住で、近くに通える教室を探している人。
オトノミチシルベ:忙しい大人が気軽に始めやすい
- 特徴:30〜60代を中心とした大人向けの音楽教室で、現役のミュージシャンが講師を務めます。
- メリット:入会金0円、月1回から通える自由予約制です。交流イベントで仲間を作る機会もあります。
- デメリット:体験レッスンの料金は情報源により記載が異なるため、公式で確認が必要です。【要確認】
- 向いている人:仕事が忙しく、まずは月1回のペースから始めたい人。
島村楽器:楽器店ならではの安心感
- 特徴:全国の楽器店内に教室があり、日時固定の「ミュージックスクール」と大人向け予約制の「ミュージックサロン」があります。
- メリット:楽器の購入やレンタル、発表会まで同じ店舗で相談できます。季節の短期レッスン(入会金不要の3回コース)を実施する店舗もあります。
- デメリット:体験レッスンは有料で、料金とコースは店舗ごとに異なります。
- 向いている人:楽器選びから相談したい人、ショッピングモールで買い物ついでに通いたい人。
ギター以外も含めて教室を詳しく比べたい方は「楽器を問わず通える大人の音楽教室を比較」をご覧ください。
まとめ:まずは1つに絞り、体験で確かめる
大人から始める楽器は、住まい・時間・予算・好きな音楽の4条件で選ぶと失敗しにくくなります。迷ったら次の順で決めてください。
- 家で音を出せないなら、電子ピアノ・キーボードかエレキギター。
- 弾き語りをしたいならアコースティックギター、手軽さ重視ならウクレレ。
- 自宅で練習しにくいドラム・サックス・バイオリンは、教室で始める前提で選ぶ。
- 候補が2つに絞れたら、体験レッスンで実際に触って決める。
楽器は、触ってみて初めて「この音が好き」と分かるものです。候補が決まったら、まず1回の体験から始めてみましょう。
大人から始める楽器でよくある質問
大人から楽器を始めても遅くないですか?
遅くありません。大人は理解力と集中力があるぶん、子どもより上達が早い場合もあると楽器店の講師も説明しています。音楽教室にも、未経験から始めた大人や、子育てが落ち着いて再開した人が多く通っています。
楽譜が読めなくても始められますか?
始められます。ギターやウクレレはコード表、ドラムは図のようなリズム譜から始められます。教室の多くは楽譜が読めない段階からのレッスンに対応しています。
いちばん簡単な楽器はどれですか?
弦楽器ならウクレレ、鍵盤ならキーボードが始めやすい楽器です。ただし「簡単」より「弾きたい曲があるか」のほうが続くかどうかに影響します。
50代・60代から始めるなら何がいいですか?
重さや指への負担が少ないウクレレやキーボードは始めやすい選択です。指を動かすことや人と合奏することを楽しみにする人も多く、仲間ができる教室を選ぶのも一つの方法です。
どのくらいで1曲弾けるようになりますか?
楽器と練習量によって変わります。例えば島村楽器のサックス講師は、完全な初心者でも1〜2か月(3〜6回のレッスン)で簡単な曲を吹けるようになると説明しています。
楽器は先に買ったほうがいいですか?
体験レッスンを受けてからでも遅くありません。体験では楽器を貸してくれる教室が多く、実際に触ってから決めたほうが失敗しにくくなります。EYS音楽教室のように入会時に楽器がもらえる教室もあります。
マンションでも練習できる楽器はありますか?
ヘッドホンが使える電子ピアノ・キーボード・エレキギターは、夜間でも練習しやすい楽器です。アコースティックギターやサックスは時間帯に配慮するか、教室やスタジオで練習しましょう。
【参考URL】